恋愛小説文庫 花模様

【花の降る頃】 4 ― 蕾の声 ― 前編
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【花の降る頃】 4 ― 蕾の声 ― 前編

萌恵の家をあとにして 自宅へ車を走らせながら 圭吾は萌恵から聞いた話を苦々しく思い出した。「電車の中で 何度も嫌な思いをしました……周りの人は気がついても 誰も助けてくれなくて……」萌恵からこぼれ出た言葉は 圭吾の心を締め付けた。彼女がひとりで屈辱に耐える姿が目に浮かぶ。 圭吾はそれ以上 萌恵に話をさせてはいけないと思った。「神宮司さん これ以上は……話さないほうがいい」二度も助けられ圭吾に 声を出せな...
【花の降る頃】 4 ― 蕾の声 ― 後編
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【花の降る頃】 4 ― 蕾の声 ― 後編

圭吾の車が見えなくなるまで見送り 萌恵は自分の車へ乗り込んだ。事情を打ち明けるためとはいえ 男性から受けた卑劣な行為を 同じ男性である圭吾に語ってしまった。 圭吾に不快な思いをさせたのではないかと あとで気になった。他人に伏せておきたいことを口にした恥ずかしさも相まって 寝苦しい夜を過ごした。圭吾が帰ったあとの 祖母の不安な顔が思い出される。「萌恵ちゃん あの方はどちらの方? あなたの車はどうした...
ありがとうございました
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ありがとうございました

                                             紫陽花の季節ですね                                紫陽花は 好きな花のひとつで 庭には三本の紫陽花の木があります。いたって普通の赤紫のもの ピンク系の額紫陽花 葉が斑入りの額紫陽花(名前があったのに忘れちゃった)たくさんの花芽を持っているので 今年も綺麗に咲いてくれることでしょう...
クラッシックを聴きながら・・・
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クラッシックを聴きながら・・・

羽田健太郎さんの残念なニュース・・・大好きな音楽家でした。ハネケンさんの音楽に出会ったのは もう30年近く前のこと (こう書くと長年追いかけてきたな~と思うわぁ)クリスマスプレゼントだったと思います 「好きなレコードを選んでいいよ」 と言われ選んだのが宮川泰さんと羽田健太郎さんのライブを収めたLPその頃 宮川泰さんは 「宇宙戦艦ヤマト」 の作曲者として若い人にも人気が出て時の人!演奏会の様子はテレビ...
【花の降る頃】 5 ― 花々の気持ち ― 前編
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【花の降る頃】 5 ― 花々の気持ち ― 前編

着物と帯を淡色でまとめて 帯締めで色を締める。抑えた着こなしではあったが それがかえって品よく見せていた。萌恵の着物の色使いと目立ちすぎない柄選びに 芹沢遼子は感心した。茶会の準備が進む中 早めに会場に入り手順の説明を聞く萌恵を 少し離れたところから見つめる圭吾の姿があった。茶席に馴染んでいる萌恵を眺めながら 一昨日の電話を思い出していた。『神宮司さん お願いがあるのですが……』明後日の茶会のこと ...
【花の降る頃】 5 ― 花々の気持ち ― 後編
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【花の降る頃】 5 ― 花々の気持ち ― 後編

「初めての場所で緊張したでしょう」「はい でも お茶席の緊張感は好きです それに 他の流派のお手伝いは滅多にありませんからいい経験をさせていただきました」「そう言ってもらえると僕も助かります 母が強引で すみません」「いいえ 素敵なお母様ですね 芹沢さんも教えていらっしゃったんですねみなさんが 圭先生っておっしゃるので びっくりしてしまって……それに……」「それに 何ですか?」「あっ いえ……なんでもあ...
頂き物をしたら・・・
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頂き物をしたら・・・

頂き物をしたとき みなさんはどのような言葉を返しますか?友人に とっても 「いただき上手」 な人がいます。実家から送ってきた物を おすそ分けを渡すと「わぁ~ありがとう!おいしそうね さっそく今夜いただきます 実家のお母様にもよろしくね」こんな感じで いつも喜んで受け取ってくれます。彼女は お茶に誘っても 「嬉しい すぐお邪魔しますね」 と即答。一方 とても遠慮深い友人もいまして・・・彼女の場合「せ...
紫外線の強い季節になりました
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紫外線の強い季節になりました

                       今日は最高気温29度だって~@@5月・6月は 紫外線が強い時期ですね。私は南国育ちなのに 肌が非常に弱く 4月頃から日焼け止めクリームが手放せません。何も塗らないと 数十分紫外線を浴びただけで その夜から肌が赤くなりブツブツが出てかゆいの~(>_<)「日光過敏症」 という病名をもらっています (そんなのもらっても嬉しくないけどね・・・)うっかり紫外線...
今日は父の日・・・
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今日は父の日・・・

                      父の日に贈る花はバラだそうですね・・・みなさん 感謝の気持ちをどんな形で伝えたのかしら・・・私は いつものごとく電話だけ だって贈り物は要らないって言うから(実父も義父も)贈り物は 実家に帰ったときにするつもり!たまには父のことを語ってみようかな 実父は 一言で言うと ”優しい穏やかな人” 今まで怒り狂った表情を見たことがありません。不快な顔をすることはあ...
【花の降る頃】 6 ― 扉の向こう ― 前編
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【花の降る頃】 6 ― 扉の向こう ― 前編

朝の目覚めのけだるさは 今まで気を遣ったことのない相手への気疲れと甘い感覚の混在だった。圭吾はシャワーを浴びながら 昨夜の由梨絵らしからぬ 粘りつくような体を思い出した。由梨絵が萌恵を意識したとも思えないが 見えない女のこだわっているのか 圭吾が茶会の手伝いに 彼女を思い出さなかったことに一因があるのか。こだわりのない性格と思っていた女性の意外な一面だった。昨夜の由梨絵の積極的な誘いは 決して嫌で...
【花の降る頃】 6 ― 扉の向こう ― 後編
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【花の降る頃】 6 ― 扉の向こう ― 後編

真帆の祖母の怪我は思いのほかひどく 入院が長引いていると 一月ぶりに会った真帆の口は重かった。「あの歳で骨折すると 寝たきりになる可能性が高いって先生が言うのリハビリが辛そうだけど 真帆の結婚式に出るんだって おばあちゃん頑張ってるのよ」「大変だったわね でも目標があるっていいことね ところで結婚式の日取りは決まったの?」志朗が挨拶に来るのだと 話だけは聞いていたが その後のことは何も聞かされてい...
ありがとうございます *^-^* 
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ありがとうございます *^-^* 

                      7万人のお客様をお迎えしました! みなさんの愛の”ポチッ”のおかげです ありがとうございます *^-^* そして そして キリ番を踏んだのが・・・dattoさん おめでとう \(^o^)/ お祝いの言葉も頂き 嬉しい限りです!ブログの特性で 一度カウントされると同日に再度訪れてもカウントされないためキリ番さんが なかなかわかりにくいのです・・・さて・・・久しぶりにキリ番...
時代物の洋画 好きです (*^^)v 
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時代物の洋画 好きです (*^^)v 

                                                 昨日 今日と な~んだか気だるくて・・・動きたくないし 眠たいし でも 食欲はあって困ってます...
『ベルサイユのばら』が及ぼしたもの・・・
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『ベルサイユのばら』が及ぼしたもの・・・

映画の話もたまにはいいわね ^m^みなさんのオススメの映画も聞けるし また話題にしよーっと!映画つながりの話題にするか 時代物の話題にするか迷ったのですが・・・「ベルサイユのばら」の文字に惹かれて・・・今日は ”ベルばら” について語ろう (*^^)v池田理代子さん作 【ベルサイユのばら】他の漫画とは違う のめりこみ方をした作品です。連載当時 リアルで読んだのか コミックになってから読んだのか 記憶が曖昧...
【花の降る頃】 7 ― 初夏の香 ― 前編
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【花の降る頃】 7 ― 初夏の香 ― 前編

着物が単衣から絽に変わる頃 点前も夏点前へと変わる。芹沢遼子は 季節の変わり目には 必ず基本の点前を皆にさせた。「萌恵さん お道具の扱いにもだいぶ慣れたようだし 平点前は大丈夫ね貴女みたいに お手の小さい方には お煎茶のお道具は馴染むでしょう」「はい お抹茶のお道具類は 大振りなものが多くて・・・」萌恵が入門して一月が経っていた。同じ頃入門した弟子達と一緒に稽古を始めたが 茶歴の長い萌恵に 礼儀 ...
【花の降る頃】 7 ― 初夏の香 ― 後編
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【花の降る頃】 7 ― 初夏の香 ― 後編

車を運転しながら 圭吾は遼子の言葉を思い出していた。”アナタも結婚を考えてもいい頃でしょう”以前 圭吾に縁談があり それを断るために付き合っている女性がいると遼子には伝えたのだった。確かに付き合っている女性はいる だが結婚となると話は別だと 圭吾は遼子の突飛な言葉に呆れていた。由梨絵とは 今までになく長く続いていた。彼女とは お互いを束縛しない関係で上手くやってきた。もちろん愛情はある 由梨絵のさっ...