恋愛小説文庫 花模様

新年のご挨拶
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新年のご挨拶

    新年のご挨拶を申し上げます 今年もよろしくお願いいたします     穏やかな朝を迎えました 曇り空で、初日の出は見られそうにない、ということで 今年はゆっくり起きて 「おせち」 の用意 簡単に・・・と思っていたおせち料理も、 作り出すと、あれもこれも・・・となり それなりに形が整いました  大晦日は・・・ 午後から外出...
【霧の朝】  其の一
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【霧の朝】  其の一

    朝の霜が土を押し上げ、踏みしめるたびに冷たい音を立てていた。 近岡宗之介は、足元を気にしながらふと空を仰いだ。 屋敷を出たのが明け方だったが、ぼつぼつ日も昇ろうとしている。 冷え込んだ朝であるのに、額には汗が滲み吐く息も熱を帯びている。 額をぬぐった手の甲が瞬く間に冷え、歩いてぬくもった息を吐きかけた。 だいぶ歩いたはずであるが目指す橋はまだ見えず、こんなに...
今年の挑戦は・・・
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今年の挑戦は・・・

                         時代物はいかがでしょう今日からブログを再開です!今年もどうぞよろしくおつきあいくださいませ。今年最初の創作は、時代物の短編です。えっ 時代物? と、思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、まずは、読んでくださると嬉しいです!時代物といっても堅苦しいものではなく、恋愛模様中心の構成となっています。(この路線は、今年も変わらず)ある時代の、ある所のお...
【霧の朝】  其の二
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【霧の朝】  其の二

 宗之介はいましがたの様子を思い出していた。 娘も座敷に挨拶に出てくるのではないかと心積もりをしていたが 須崎屋の主人の親心に邪魔をされたようだ。 相手は反物を扱う店の中でも手広く商売をしている大店の主人である。 武士とはいえ、宗之介ほどの若い男に娘を引き合わせるのは剣呑だと思ったのだろう。 駕籠に揺られながら道々こんな事を考えていると、ほどなく到着を知らせる声がかかった。&nbs...
【霧の朝】  其の三
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【霧の朝】  其の三

    その日の 『須崎屋』 は 数日後にひかえた大売り出しに向け 主人の孝兵衛から下働きの奉公人まで てんてこ舞いの忙しさだった。 年末に売れ残った反物を安く売り出すため 人々はこの日を心待ちにしている。 売り出しの日は かなりの混雑となるため 出来る限りの準備をしてその日に備えるのだった。 たまも例外ではなく 奉公人にまじって働いており 『須崎屋』 では主人の娘であ...
【霧の朝】  其の四
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【霧の朝】  其の四

    立春まもない頃 『須崎屋』 に ふたつの縁談が持ち込まれた。 前後してもたらされた娘の縁談に 主人の孝兵衛は頭を抱え 思案の渦の中にいた。 婿養子の話だけなら どれほどよかったか……  たまには養子を迎えるつもりであると 声も大きく周囲にふれていたのもかかわらず 「嫁に欲しい」 と申し込みがあった。 孝兵衛には予感があった 予感があったればこそ 気をつけていたので...
【霧の朝】  其の五
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【霧の朝】  其の五

   東の庭は ぼつぼつ日が傾き 日陰になった足元を寒風が吹き抜けていく。 涙を浮かべ唇を震わせて立ち尽くすたまへ 宗之介はやっとの思いで声をかけた。   「そなたの親が どこの誰であろうと いまは須崎屋の娘だ それでいいではないか」  「いいえ わたくしは身の上のわからぬ者でございます 宗之介さまにふさわしくありません  なによりお家の名に傷がついてしまい...
【霧の朝】  其の六 (終)
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【霧の朝】  其の六 (終)

    冷たい水もいとわず奉公人と一緒に働く娘の背中を きよは言葉にならない寂しさをもって眺めていた。 よもやこの家から嫁に出すことになろうとは 夢にも思わなかった。 乳飲み子のたまを引き取り わが子として育ててきたこれまでが 目の奥を駆け抜けていく。 たまの母 千代が連れてきた侍女は そのまま 『須崎屋』 の奉公人となり たまの乳母としてきよを支えた。 覚悟を持って母...
時代物 【霧の朝】・・・最終話 更新のお知らせ
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時代物 【霧の朝】・・・最終話 更新のお知らせ

                         感想をお待ちしております^^【霧の朝】 其の六 最終話です。今年最初の創作は、初挑戦の時代物でしたが・・・楽しんでいただけたでしょうか。六回にわたりお届けしたお話も、今回が最終話です。時代物の風景が、表現できていれば良いのですが。(どこかで見たような登場人物ですが、物語はまったく別の方向へと進んでいます)初春、「あぁ……良かった」 と和んでいただける...
年賀状に思う・・・
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年賀状に思う・・・

    あわただしい年末年始を過ごしたせいか 新年になった気分も薄く・・・ 気がつくと、もう13日 今年も駆け足で過ぎています   年内、早めに年賀状を用意して、少しずつ書いていたのに、 なかなか書き終わらず・・・ 最後の一枚を書いたのが、暮れの30日 年賀状を出したのが大晦日・・・  なんということでしょう! 早めに書き終えた年賀状...
あれ? まぁ、いいか!
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あれ? まぁ、いいか!

失敗作なので、画像は小さく・・・    『スイートブール』 を作ったはずなのに 出来上がったパンは・・・これはなに?  そういえば、作る段階で卵が一個あまったのよね・・・ 全部の材料をそろえて、パンの仕込みをし すべてを量って作ったはずなのに、なぜ卵があまる? と思ったけれど 「きっと 卵を一個多く用意したのね!」 と納得してしまった私 ここで 「こ...
イイコトありそう♪
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イイコトありそう♪

  去年の 『母の日』 に、夫からもらったミニ胡蝶蘭 (私は夫の母親ではないけれど・・・と思いつつ、ありがたくもらいました^m^) 長く花を楽しみ、惜しみつつ枝を落とし 秋は観葉植物として葉っぱを楽しんでいましたが 年末、新しい芽が伸びてきて・・・ みるみるまに大きくなり、花芽をつけました! (こうなると、急に大事にしたりして・・・笑)  ただいま、五つの小...
『もう、怒らない』 ・・・は無理?
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『もう、怒らない』 ・・・は無理?

   怒らない人に会ってみたい・・・   書店の新刊コーナーに平積みされていた本 『もう、怒らない』 タイトルに惹かれ手にとると  ・・・怒ると心は乱れ、能力は曇り、体内を有害物質がかけめぐり、 それが他人にも伝染する・・・  ”うんうん、なるほど・・・” としばし立ち読み (著者は、お坊様だそうです)   「怒ってもいいことなんて...
『源氏物語 千年の謎』 を観ながら・・・
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『源氏物語 千年の謎』 を観ながら・・・

 静けさが眠りを誘う・・・   『源氏物語』 と名のつく本は、とりあえず手にとって読みます 千年も愛されている物語ですから 物語の解釈も、人それぞれ それらを読むのも楽しいものです   久しぶりの映画化、かなり期待して観にいきました! 先入観を持たないため、キャストも知らないまま映画館へ・・・  まず、主人公の彼が 「草食系 光の君」 に見えて苦...