K,Nadeshiko

恋愛小説文庫 花模様

月・日別2013年11月 1/2

【ボレロ】 10-1 -謎めいて-

上層階のオフィスから見える都会の風景に、季節を感じとるのは難しい。 仕事の合間に外を眺めても、見えるのはビルばかり、木々が色づくような季節の移ろいは ない。 ようやく秋らしくなりましたねと言われても、「えぇ、そうですね」 と、差し支えない 返事で相手に話を合わせるだけだ。 忙しさで季節を感じる間もなかったが、いつのまにか秋が来たようだ。 「お子さんの誕生、楽しみでしょう。ウチの孫も来...

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【ボレロ】 10-2 -謎めいて-

平岡の笑い声が車内に響く。 笑いすぎだぞと横目で睨んだが、すみませんと謝りながらも笑いは収まらない。 副社長室で私の面白くなさそうな様子を察知した平岡に、車に乗りこんだ途端  「新顔の秘書といわくがありそうですね」  と問われたため、円城寺充と珠貴の昔を語って 聞かせた結果がこれだ。 「珠貴さんをシングルマザーだと勘違いしたのはわからなくもありませんが、 プロポーズしようとしていたと...

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【ボレロ】 10-3 -謎めいて-

後部座席の小競り合いを気にもとめず、里久はかかってきた電話にでた。 電話の相手は、珠貴の秘書の和久井さんであるようだ。 短い対応のあと、里久は体を半分ひねり、まだ他愛ない言い合いを続けている私と平岡へ顔を 向けた。 「和久井さんから連絡です。あちらは少し遅れるそうです。 平岡さんの奥様も、ご一緒とのことでした」 「蒔絵も? 今日は珠貴さんと一緒だったのかな」 「そのようです」 「そうか、ありがと...

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窓に結露、手にはふきん

 朝の仕事が増えます・・・    寒くなってきました。 窓に結露ができると 「今年も始まったな」 と、ちょっとため息・・・  「吸水ふきん」 なるクロスをもらいました。 結構おおきな布(?)で、切って使うらしい。 いつもタオルでせっせと窓を拭いていましたが、さっそく使ってみました。  あら、水をよく吸うじゃない!! 手軽だし、何度洗っても丈夫でし...

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【花香る下で】 39-2 -追想-

並べられた茶道具は、陽菜子が大切にしてきた物ばかりだった。 里桜の成長の節目に茶碗と急須や茶托など、主だった物を何度か用いたが、そのほかの道具は 陽菜子がそっと取り出して眺めるだけで、表にだすことは滅多になかった。 というのも、幼い子にとって小さな茶道具はおもちゃにも見え、手に取りたくなるもので、 誤って破損してはいけないとの思いから、子どもの目に触れない場所にしまいこんでいた ためであ...

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更新のお知らせ

  【花香る下で】 39-2 更新しました。  祐斗から結婚の挨拶があり、快く承知した陽菜子は、 祐斗の両親を茶席へ案内します。 親たちの思いは・・・  39話、次回は週末に更新予定です。   ***** ***** ***** ***** *****   今日は 『立冬』  暦の上では冬。 こちらも、朝夕冷え込んできました。  昨...

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11月8日は・・・毎日が記念日 去年の今日は?

記念日といえばケーキ!(単純な発想です ^^)   今日は 『Berry’s Cafe』 の読者のみなさまへメールをお送りしたので、 こちらへ遊びに来てくださった方もいらっしゃるでしょう。 撫子ブログへようこそ! 「つぶやき」 と 「恋愛創作」 のブログです。 楽しんでいただけると嬉しいです。 (アンケートについては下記をご覧下さい)  ***** ***** ***** ***** *****&nb...

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【花香る下で】 39-3 -追想-

高辻紀明の朗らかに笑う顔を、久しぶりに見たと秋月は思った。 里桜の結婚が決まり心から喜んでいるのだろうが、娘を持つ父親はもっと複雑な思いになる もので、嬉しそうな顔にはならないはずだと、娘ふたりを嫁がせた経験のある秋月は思った が、高辻が担った運命を思えばそれもわからぬではない。 兄と親友から託された思いを引き受けたときから、高辻には相当な覚悟があった。 自らが背負った責任は重く、世間の盾に...

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更新のお知らせ

  【花香る下で】 39-3 更新しました。  里桜の幸せを願う大人たちの「追想」から、里桜の父と陽菜子の昔が 明らかに・・・ 次回40話から、新たな展開へ入っていきます。   ***** ***** ***** ***** *****  キリ番にて 【ボレロ】 を続けてUPの予定のため 【花香る下で】 を先に更新しました。  花シリーズを書きながら...

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【ボレロ】 10-4 -謎めいて-

友人の婚約を祝う会は、主役の二人に声をかけて祝福したのちは、まるで自由なパーティー になる。 この会にこれといった決まりはなく、誰かの婚約が集まったときに集まってきたが、今日で ひとまず独身はいなくなることから、次に集まる理由が必要になってきた。 『アインシュタイン倶楽部』 のように男だけで集う会合もいいが、今夜のような自由な形式 も捨てがたい。 大学の友人の集まりではあるがサークルやゼ...

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【ボレロ】 10-5 -謎めいて-

珠貴を含めた女性数人はラウンジ中央の丸テーブルに、私はひとり離れてカウンター席に腰を 下ろし、彼女たちのテーブルを気にしながらコーヒーの香りを楽しんだ。 22時近くのラウンジは、カップルや男性客が中心だろうと思っていたが、案外女性だけの グループが多く、そのほとんどがスイーツをオーダーしていた。 珠貴たちのグループも例外ではなく、ウエイターが運んできたケーキプレートに目を輝かせ、 嬉々として選...

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更新のお知らせ

  【ボレロ】 10話 ー謎めいてー 1~7 UPしました。  友人が置かれた環境に、宗一郎は心を痛め、我が身を振り返ります。 宗一郎と珠貴の子どもについて、周囲も興味津津。 性別を聞かれて 「わからない」 と答える二人ですが・・・  引き続き11話を更新します (前回キリ番で更新できなかったので) 10話と同じく 「日々の物語」 へ投稿しますが、後日再編集して書庫へ移...

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みーつけた! クリスマスツリー♪

     青空をバックにクリスマスツリーもステキ☆   先日、ランチに出かけたホテルの中庭に、クリスマスツリーが飾られていました。 一緒にいた友人としばし眺め 「家に飾らなくなったわね……」 とお互い同じ言葉が。  子どもたちが小さい頃は、毎年飾って楽しんだものですが、最近は箱に入ったまま…… 手作りのリースやクリスマスカラーの布で縫った小物も、どこかにあるは...

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