恋愛小説文庫 花模様

【社宅ラプソディ】 1-2.社宅はどこ?
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【社宅ラプソディ】 1-2.社宅はどこ?

妻の本音を覗き見た気がして亜久里は気落ちしたが、それよりひとこと言っておかなくてはと顔を引き締めた。「明日香、それ、地元の人の前で言うなよ。丘の向こうは九大のキャンパスだ」...
【社宅ラプソディ】 2-1.はじめまして
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【社宅ラプソディ】 2-1.はじめまして

『株式会社小早川製作所 博多工場 梅ケ谷社宅』 重厚な一枚板に書かれた社宅の名称は、風雨にさらされところどころ文字がかすれている。   ここのどこが博多なのか、どうして博多と言えるのか、詐欺じゃないかと明日香は思ったが、名古屋本社もそうだったと思い出した。会社の所在地は隣接した市にあるのに、『名古屋本社』 だった。もっとも、向こうは都会の雰囲気が感じられる街だったが、ここは都会どころか地方の地...
ただいま帰省中
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ただいま帰省中

涼しい関東から飛行機で一時間半、鹿児島空港に降り立つと、南国特有の湿気を含んだムッとする熱気が肌にまとわりつき、帰ってきた……と実感します。...
【社宅ラプソディ】 2-2.はじめまして
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【社宅ラプソディ】 2-2.はじめまして

「一号棟は小野棟、棟長は小泉さん、二号棟は早見棟、棟長は早水さん、三号棟は川崎棟、棟長は川森さん、これも覚えやすいでしょう」...
【社宅ラプソディ】 2-3.はじめまして
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【社宅ラプソディ】 2-3.はじめまして

「わぁ……」「うーん……」...
鹿児島便り
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鹿児島便り

南国は、カラッとさわやかなイメージがあるようですが、南九州は高温多湿、今日は32度、昨日も同じくらい、でも、湿度が高いので暑いーーーー!!この2~3日は台風の影響でなおさらムッとする暑さ、関東の涼しさに慣れた体に堪えます。ただ、朝夕は気温が下がってきたので、少しずつ秋の気配も感じられます。...
【社宅ラプソディ】 3-1.棟長はキョウコさん 
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【社宅ラプソディ】 3-1.棟長はキョウコさん 

「はじめまして、川崎棟の棟長を務めております、川森今日子でございます」「佐東です。よろしくお願いします」「さきほどはおいでいただきましたのに、留守にしており失礼いたしました」...
【社宅ラプソディ】 3-2.棟長はキョウコさん 
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【社宅ラプソディ】 3-2.棟長はキョウコさん 

「入居時のご近所へのご挨拶は、できましたら、ご夫婦で行かれることをお勧めします。今後のおつきあいにも響いてまいります。お隣だけでなく、できるだけ多くの方にご挨拶なさってください」...
【社宅ラプソディ】 3-3.棟長はキョウコさん 
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【社宅ラプソディ】 3-3.棟長はキョウコさん 

 「グリさん、お疲れさま~」「明日香も、お疲れさま」川森今日子が、『ゴミ分別パンフレット』 を届けるために再びやってきて、「ご挨拶代わりに」 と置いていったビールで乾杯して、オードブルの皿に箸をのばした。オードブルも川森今日子からの差し入れである。「いらっしゃったばかりで買い物も不自由だと思いまして、余計なこととは思いましたがお持ちいたしました」 と添えられた言葉に、亜久里も明日香も恐縮しなが...
【社宅ラプソディ】 3-4.棟長はキョウコさん 
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【社宅ラプソディ】 3-4.棟長はキョウコさん 

「川森さんのは本格的、私みたいに 「混ぜてできあがり」 じゃないの。キッチンには調味料がズラッとそろっててさ。何でもできて、手際も良くて、気が利いて頭も良くて、ちょっとおせっかいが過ぎるかなって思うこともあるけど、いい人よ。あっ、ごめんなさい。初めての方にこんなことおしゃべりしちゃって」『信和会』 を仕切っているのも川森棟長で、あの人についていけば心配ないよと、美浜はこの辺から気さくに話しかけるよ...
初九州新幹線!
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初九州新幹線!

 昨日の関東地方は台風の影響で大変だったようですね。...
【社宅ラプソディ】 4-1.奥様たちのブランド 
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【社宅ラプソディ】 4-1.奥様たちのブランド 

 週明けの 『信和会』 には40人ほどが集まった。一棟にすべて入って24世帯、空き部屋もあるため、三棟全部合わせても50世帯に満たないのに、会員の8割が顔をそろえたということになる。...
【社宅ラプソディ】 4-2.奥様たちのブランド 
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【社宅ラプソディ】 4-2.奥様たちのブランド 

一番難しい学部と言えば……「医学部ですか。すごいですね」 と言った明日香へ、「いいえ、医学部ではないの。うちの息子は文系なの」 と早水棟長は苦笑いした。...